正しい指摘ほど人は拒絶感を感じる

正しい指摘ほど人は拒絶感を感じる

人の部下が、仕事をしたがらないことがあっても、多くの場合、怠けたいから仕事を拒絶しているわけではない。それより上司であるあなたの指示に承服できずに、無言の抵抗をしている可能性の方が高い。それを「君は人だから怠情なのだ」などと決め付けてしまえば、人間関係は最悪のものになってしまう。

 

一方、的を射た指摘を受けるのは、誰でも好きではない。考え方を正確に理解していればいるほど、その指摘は、きわめて正確なものになる。正しい指摘ほど人は拒絶感を感じるものなのだ。もちろんその指摘が間違っていれば、目も当てられない。どのような場合でも「君は人○だから?なんだ」という発言には、百害あって一利なしなのだ。本章のアドバイスは、あくまでも他者の内面を理解し、他者を思いやるためのアドバイスであり、他者を操作するためのものではない。もし考え方を他者の操作に使えば、それは必ず多くのトラブルを生むことになる。考え方は、血液型分類などのように気楽に楽しめる″遊び″ではない。その信憑性ゆえに両刃の剣なのだ。未熟な者が振りかざせば、必ず本人が傷を負うことになる。

 

対人関係において、考え方が、まず第一に語る知恵は、あなたの価値観や感受性などが、他者と異なるというメッセージだ。人にはそれぞれ個性や持ち味があり、その人を動かしている動機が異なることに気づくということだ。この気づきによって、あなたは″なぜ私の言う通りにできないんだ″″なぜ私のいうことが理解できないんだ″といったいら立ちの答えを得ることができる。